科学研究へのAIの利用は再現性の危機を引き起こす?

機械学習などのAIは強力な統計ツールであり、データの中に、人間の研究者には見えないことの多いパターンを見つけ出すことで、ほとんど全ての科学分野を発展させている。一方で、十分な知識のない研究者がAIソフトウエアを利用するようになった結果、再現性のない主張、実際には間違っている主張、実用性のない主張をする論文が大量に生み出されている現状を懸念する声が上がっている。

ヒトを含む哺乳類には、眠りが浅く、覚醒状態に似た脳波を示すレム睡眠と、眠りが深いノンレム睡眠がある。 沖縄科学技術大学院大学(OIST)の真野智之博士、清水一道博士(当時)らの研究チームは、タコを対象に行動学・電気生理学・解剖学手法、人工知能(AI)を用いた体表模様の画像解析などを用いて、タコにも2段階からなる睡眠があり、そのうちの「動的睡眠」がレム睡眠に似ていることを突き止めた。

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