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Nature Digest - Table of contents: November 2009, Volume 6 No 11
Highlights
ハイライト - pp2 - 5
doi:10.1038/ndigest.2009.091102
vol. 461 no.7262, 7263, 7264, 7265
News
ノーベル医学生理学賞は、染色体の保護機構テロメアの解明に - pp6 - 7
Alison Abbott
doi:10.1038/ndigest.2009.091106
2009年度の医学生理学賞は、染色体の末端にあるテロメアの役割を明らかにした研究者3氏に決定した。
ノーベル物理学賞は光技術のパイオニアたちへ - pp7 - 8
Geoff Brumfiel
doi:10.1038/ndigest.2009.091107
光ファイバー技術とデジタル画像処理技術を飛躍的に進歩させた業績が評価された
ノーベル化学賞はリボソームの構造生物学に - pp8 - 9
Richard Van Noorden
doi:10.1038/ndigest.2009.091108
細胞のタンパク質合成装置の仕組みを解明した3人の研究者が共同受賞。
News Features
照明、スタンバイ! カメラ、スタンバイ! 感染開始、アクション! - pp10 - 14
Jeanne Erdmann
doi:10.1038/ndigest.2009.091110
多光子顕微鏡法の登場により、免疫学者は、細胞レベルでリアルタイムの感染プロセスを観察し、記録できるようになった。Jeanne Erdmannがその「撮影現場」を取材した。
Research Highlights
真珠の輝きがつくられる秘密 - p14
doi:10.1038/ndigest.2009.091114
宝石として愛される真珠は、軟体動物である貝類の体内でつくられる。こうした貝殻の内側もまた虹色の光沢を放っており、いずれも、微細な層状構造をした「真珠層」が光を散乱することによって、私たちの目を楽しませている。この構造は、有機物の層の中で、炭酸カルシウムからなる「あられ石(アラゴナイト)」の結晶が整列してできたものである。このほど、東京大学の長澤寛道とその同僚たちは、真珠層形成のカギとなる2種類のタンパク質を発見した。
News Feature
マウスの検査入院 - pp15 - 17
Alison Abbott
doi:10.1038/ndigest.2009.091115
ドイツ・マウスクリニックに入院する「患者」は、世界一高度な医学的検査を受けられる。ところが最近、順番待ちのリストが長くなり始め、問題となっている。Alison Abbottが、現状を取材した。
News and Views Q&A
水素自動車の意義と研究課題 - pp18 - 21
Technology: Hydrogen-fuelled vehicles
Louis Schlapbach
doi:10.1038/ndigest.2009.091118 Original source: Nature 809-811 (2009); doi:10.1038/460809a
水素は、石油に代わる無公害の合成燃料として、特に輸送分野での利用が期待されている。その実用化には、特に、水素貯蔵材料を開発する必要があるが、いよいよ数年後には最初の水素自動車が市販されるかもしれない。
Opinion
バージェス頁岩発見の歴史 - pp22 - 24無料公開記事
Misadventures in the Burgess Shale
Desmond Collins
doi:10.1038/ndigest.2009.091122 Original source: Nature 952-953 (2009); doi:10.1038/460952a
Charles Doolittle Walcottがカナダ・ブリティッシュコロンビア州のロッキー山脈で大量のカンブリア化石を発見してから、今年で100年。その化石が分類されるまでの多難な道のりを、Desmond Collinsが振り返る。
News
ワット天秤が英国からカナダへ - pp25 - 26
Nicola Jones
doi:10.1038/ndigest.2009.091125
1キログラムという量をキログラム原器に頼らずに定義する研究に、「ワット天秤」という実験装置が使われている。実際にその研究に役立つほど高い精度を実現しているワット天秤は、現時点では世界で2台だけだ。そのうちの1台がこのほど、ワット天秤の生まれ故郷である英国からカナダに売却されることになり、ばらばらに分解され、輸送された。
「地球を冷やすジオ・エンジニアリング」の検討が始まった - pp26 - 27
Geoff Brumfiel
doi:10.1038/ndigest.2009.091126
温暖化から地球を守るために提案されている数々の地球工学的手法を、英国学士院が初めて検討した。
News and Views
浮イネの洪水回避遺伝子 - pp28 - 29
Plant biology: Genetics of high-rise rice
Laurentius A. C. J. Voesenek & Julia Bailey-Serres
doi:10.1038/ndigest.2009.091128 Original source: Nature 959-960 (2009); doi:10.1038/460959a
浮イネは、水田が冠水すると、茎を上に伸ばして生き残る。冠水に対するイネの応答の遺伝的背景を知ることは、稲作の生産性の向上に役立つだろう。
アンドロメダ銀河に残された25億年前の記憶 - pp30 - 31
Astrophysics: Hidden chaos in cosmic order
Nickolay Y. Gnedin
doi:10.1038/ndigest.2009.091130 Original source: Nature 43-44 (2009); doi:10.1038/461043a
1986年のある論文で「ゾウのように銀河は長期にわたって記憶を保ち続ける」と記載された。このまさに「銀河の記憶」から、私たちのお隣のアンドロメダ銀河の歴史について、意外な事実が明らかになった。
Japanese Author
病原菌が感染初期の生体防御機構を回避する 仕組みを解明!(笹川 千尋) - pp32 - 33
西村 尚子
doi:10.1038/ndigest.2009.091132
私たちの免疫系は病原性微生物による感染を防いでいるが、一部の細菌やウイルスは、この防御系を巧みにかわす戦術を用意している。東京大学医科学研究所細菌感染分野の笹川千尋教授らは、病原菌のリステリアが、オートファジーという感染初期に発動される生体防御機構を巧みに回避している仕組みを突き止めた。
In English, Nature
太古の地球環境に光を当てる高窓 - pp34 - 36
Ana Belluscio
doi:10.1038/ndigest.2009.091134
原始地球では、大気中には酸素はほとんどなかったと考えられています。では、現在の大気中の酸素は、どのようにしてできたのでしょうか。今回取り上げたストロマトライトを形成するシアノバクテリアは、約30億年前から酸素を作り続け、地球に酸素を供給しています。こうした生物のおかげでオゾン層が形成され、有害な紫外線が地上に届かなくなり、陸上生物の繁栄がもたらされたのです。オゾンホールの形成が問題になっている今、この恩恵を無にしないよう、考えたいものです。